掛け算の順番を重視する理由

家庭学習

こんにちは、たまごろうです。

ここ最近、小2の娘の算数で、掛け算を習い始めているのですが、学校の宿題の文章題でかけられる数とかける数を逆にしてしまう問題が大発生しております

習い始めは要注意!くすぶっているなら早めの対処が必要よ!

うちの娘は、つまづきやすいポイント全てでつまづいていくタイプなので、子供時代は勉強に苦労しなかった真逆の私からすると新しい発見の宝庫の様な存在です(笑)

たかが掛け算の式の順番くらいでガタガタいうなよ。
答えが合ってたら良いだろうよ。

その反対意見もよく耳にしますが、掛け算の意味が正しく理解できている子はよしとして、問題は理解不足のまま次のステップへ進んでしまうと、堆積や割合などの少しレベルの高い単元でつまづきやすくなるので、このはじめの一歩は意味の理解をしっかりしてもらいたい、と思うわけです。

5年生、6年生で九九はできるけど、文章題が苦手!みたいな子たちがどれだけ多いことか。その子たちが中学に上がって方程式で苦労をするのは目に見えまくりです。

今回は、塾講師の立場から見て、掛け算の順番を考えることが大切と思う詳しい理由を交えて、母の立場から今現在行っている、家庭での練習風景を具体的にサクッと紹介します。

家でどんなふうに教えればいいか分からない人は、そっくり真似してみてくださいませませ〜。

・掛け算のイメージ練習(アウトプット)

①正しい絵が描けるかどうか。

例えば、

お皿が3枚あって、ひとつのお皿にそれぞれ5このイチゴがのっています。

と聞いて、正しく絵が描けるかどうかです。

また、同じ問題を違う角度から、

ひとつのお皿に5このイチゴがのっていて、そのお皿が3枚あります。

という文で、同じ絵が描けるかどうか。

よくある困ったちゃんは、学校の掛け算の単元ですから、足し算でも引き算でもなく掛け算を行うだけ、という状況が明白なので、文で出てきた数字を順番に掛けるだけで正解をしてしまいます。

しかし今後、さまざまな文章題にあたって、これは掛け算か足し算かを判断する際、しっかり文の意味から情景を思い浮かべて式にしていく必要があります。

ここでの注意点として、掛け算の文章をイメージする練習で、参考書やテキストに描かれた絵を理解させるのではなく、白紙に自分で絵が描けるかどうかを見てあげてほしいです。

もし、描けなかったら親が描いてあげましょう。

絵の描かない→式を書かない→計算用紙を使わず、暗算して間違う、にならないための、こまめに手を動かす練習にもなるんじゃ。

自分から能動的に行おう!

②何が何個あるか、主語と述語を意識する。

次に、

「5が3こあるの?それとも3が5こあるの?」

ときいてみます。

分かってきたら、

「何が何個あるの?」

にきき方を変えます。

絵が正しく描ける子は大体この辺りで理解できています。

そこで詰まってしまう様だったら、最初に戻って、絵ではなくて、モノを使って考えます。(←うちの娘はここでやっと理解しました。)

実はこの主語と述語は、「割合」の単元で、「元になる数」「割合」「比べるかず」の導入でとても重要な要素です。

高学年でつまづきやすい単元「速さ」「割合」の土台の土台は掛け算の導入部分にあるといえます。

しかも、高学年にもなって、小2の掛け算を真っ白な頭の状態で学ぶ姿勢はなかなか取りにくく、とにかく計算だけで進んできた子たちの軌道修正がものすごーく大変なの!

余談ですが、アメリカでは、掛け算の順番にこだわらず、進めていくみたいですね。

漢字とアルファベットの違いと似ていて、日本の漢字には意味がこめられていますが、アルファベットは言葉をつなぐための単なるツールとして捉えているように、掛け算はあくまで答えを出すツールにすぎない、という考え方だそうです。

先日ブログにもあげましたが、科学的にも、日本の算数の指導スタイルが、子供に算数の面白さを実感させ、学習意欲の向上につながると分かっているそうなので、やはり掛け算の意味を考えることは大切だと感じています。

③モノを使って考える。

たくさんある小さいモノ(我が家では大量のペン)を使って、絵で描くかわりに、モノでままごとをします。

「ペンがイチゴとして、一つのお皿にイチゴが5つあります」(5本のペンのかたまりを作る)

「そのお皿が3枚あります」(同じかたまりを3セット作る)

この動作を、子供が自分の口で説明しながら行えるようにするのです。

最初は親が見本を見せて、それを子供が真似をして、というステップを踏むと、説明の仕方が身につきやすいですよ。

できる様になったら、②何が何個あるか、主語と述語を意識する。のステップに移行します。

・イメージを、数式にする。(インプット)

②何が何個あるか、主語と述語を意識する。のステップから、

「5が3こあるのは、5×3だから、イチゴは15こだよ。」

と、教えます。

ここで初めて、教えます。(2回言いましたね笑)

インプットなんて、してもしなくてもいいくらいの要素で、ほとんど自分の足で歩ませてあげます。

自分で理解した、という達成感をしっかり感じてもらわないと、算数の楽しさや本当の理解につながりません。また、本当に理解すれば、あとは放っておいても自分でどんどんできますし、間違っていたところも自覚できます。

意味があやふやなままだと、先生に間違いを指摘されても、なぜ間違っているのか分からないいままとなっている場合が多いです。

・類似問題(反復練習)

これまでのステップを、何度も繰り返します。

反復練習の重要性についてはこちらもどうぞ。
記憶の効率の良い定着方法についてまとめています。

わざわざテキストなどを用意せずとも、身近な例で掛け算の問題を作ってあげましょう。

  • 8本足のタコが7匹います。足の数は全部でいくつでしょう?
  • てんとう虫が3匹飛んでいます。てんとう虫の足は6本です。足は全部で何本あるでしょう?
  • 花びらの数が6枚の花が、5本咲いています。花びらは全部で何枚でしょう?
  • 4人のお友達が、それぞれ手に3本の鉛筆を握っています。鉛筆は全部で何本でしょう?

昨日、実際に私がやった問題です↑

モノを使うと急にままごとの遊び感が出るので、楽しくできておすすめです。

最近は「おはじき」とか、学校で使う機会が少ない様な気がしますが、実際に手を使って体験させることは、ペーパー上で行うよりも理解度が大きく違うので、とっても大事なことなんですよね。

・数日間、問題演習をする。

ノートの左は式と答え、右は絵や図をかくスペース、が我が家流

去年も1年生の文章題で、フリー教材でよく使いました。

おすすめは、ぷりんときっずというサイトからの教材で、我が家ではアレンジして、繰り返し行えるようにカード形式にしています。

印刷したり、切ったり貼ったり大変ですが、プリントだと、やりっぱなしになったり問題を場所で覚えてしまったりしがちなので、ノートにきっちり書き残して、継続意欲を高めることも重要と考えています。

我が家はあと2週間くらい、毎日10問ずつ行う予定です。

頑張れ、娘と私!

だがしかし、写真でも分かるように、プリンターがこのところ不調で( ; ; )

教材を用意する時間がなかなかとれません!

さすがこの便利な時代、良さげな教材、見つけました。

プリンターがなくても(プリンターはあった方がいいですが!)、付きっきりじゃなくても、手軽にタブレットで教材学習ができるのはとっても魅力ですね!

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