食事と学力の関係を考察

中学受験

こんにちは!普段から料理も食べることも大好きなたまごろうです。

人生で一番好きな番組は、「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」です(笑)。

番組がもう終わっちゃったので寂しいです😭

さて、「食育」とか、「ブレインフード」とか、「毒メシ」いう用語を耳にしたことはあるでしょうか?ズバリ今回のテーマは

食事と学力についての関係

すでに世の中には、医学的、科学的知見をもって、論文や多くの書籍、またはSNS発信で、栄養と脳の関係を述べられていますが、今回は自身の経験と、塾講師として様々な生徒をみてきた客観的な感想、栄養の観点からだけではなく、食事をすること・作ることで学べる、私の考える食育メリットを紹介しようと思います。

①学習効果が期待できる栄養・脂質の4種類

科学的な根拠があるが故に、都合の悪いことが起きた場合に、栄養でなんとかしようと思ってしまいます。私もついつい、気休めと分かっていても、体を壊したり、疲れが取れない時に「不足している」と思われる栄養に飛びつきがちです(笑)。

ここで詳しく書かなくても、栄養価とそのメリットについては様々なサイトで説明してくれていますし、ここに挙げるもの以外もバランスよく摂取することが一番大事であることは明白ですが、特に学力に直接関係ありそうな有名な栄養とその効果を少しだけ、紹介します。

オメガ3脂肪酸・・・脳に存在する神経細胞を再生したり保護したりする働き

主に青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)と、それらを作り出す「親」になる、ナッツ類に含まれるALA(アルファリノレン酸)の、3種類の脂肪酸です。

脂肪と聞くと、肥満を想像して悪いイメージじゃが、ビタミンやカロテノイドの吸収を助ける、体に必用な栄養素なんじゃ。体内では作れないので、食べ物から積極的に摂取しよう。

これらを摂取して期待される学力に関する効果は、記憶力の向上、抑うつ症状の改善だそうです。

美味しくてヘルシーでカルシウムも摂れるおやつの小魚ナッツ、最強説!

チロシン・・・脳の神経伝達物質やホルモンを合成する材料

アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンを合成する、非必須アミノ酸の一種です。タンパク質の構成要素になっていて、チーズや大豆製品、バナナナッツ類などに豊富に含まれているようです。

やる気が高まるときはドーパミンが出ている時で、ノルアドレナリンやアドレナリンが出ているときは脳の前頭前野が活性化して、程よい緊張感を感じて、集中力の向上や記憶力を向上させます。

アドレナリンとノルアドレナリンは似た働きをするホルモン、または神経伝達物質じゃ。

分泌には運動も効果的。しかし多すぎるとストレス過多となるのじゃ。

集中力、記憶力に関してはこちらもどうぞ!

トリプトファン・・・幸せホルモンといわれるセロトニンを増やす

バナナ、たまご、赤身肉、ナッツ類、乳製品に含まれる、食べ物によって摂取できる必須アミノ酸の一種です。

トリプトファンだけではセロトニン合成には至らず、他にビタミンB6、マグネシウム、ナイアシン、などが必要になってきます。

セロトニンが作られ、15〜16時間後にメラトニン(睡眠ホルモン)に変わるという流れがあるため、睡眠の質を良くしたり、早寝早起きのリズムがつけやすくなるそうです。

セロトニンの分泌を促するとして、日光浴も効果的じゃ。朝日を浴びて、朝ご飯をしっかり噛んで食べよう!よく噛むことで、脳が活性化して学習効果が高まるのじゃ。

レシチン・・・アセチルコリンという記憶と関わる神経伝達物質の原料

大豆や卵黄に多く含まれている、脂質の一種です。

これだけではアセチルコリンを合成できず、ビタミンB12必要だそうです。

アセチルコリンは脳の神経と神経をつなぐシナプスを活性化させるそうなので、記憶や学習、理解や判断といった「認知機能」や、「ひらめき力」の向上が期待できます。

レシチンはビタミンCと一緒にとるとアセチルコリンの生成がより高まるといわれており、卵や大豆食品と共に、野菜や果物を一緒に食べると効果的じゃ。

認知力に関してはこちらもどうぞご一読ください!

②朝ご飯と学力は無関係?

学校で掲げられるスローガンで、「早寝、早起き、朝ご飯」というものがあります。

実際に、農林水産省の公表しているデータで、朝ご飯と学力についての関係が記されたグラフがあります。(出典元:家庭における食育の推進

このグラフを見る限り、朝ご飯と学力は関係があるように見えますが、私自身は朝ご飯を食べない子供でしたが勉強は困りませんでしたし、このグラフからは朝食に含まれる栄養面までは分かりません。

また、指導している生徒を見る限り、朝ご飯をしっかり食べているから成績が良い、ともいえず、栄養面に関して言えば、今はほとんどの子が好き嫌いが多い印象です。(特に野菜嫌いが多いですね。)

とりあえずこのグラフは、食べたかどうか?というデータでしかないようです。

このグラフ結果から考えられることはおそらく、早寝早起きを心掛けたり、朝から食事をしっかり摂るような意識高い系のご家庭は、子育てに関しても意識が高く、自ずと学力にも力を入れる傾向にある、ということだと個人的には思います。

③食育は学力につながると思う理由3つ

とはいえ、食育は大事だと思っている私ですが、その理由は、

の3点です。

自然に対する興味・知識が備わる

2年前に家庭菜園で育てたきゅうりを収穫しました

我が家には典型的な野菜嫌いの娘がおりまして、克服のために家庭菜園をしてみました。

写真は、2年前にタネから育てたきゅうりの収穫の様子です。

6株も植えてしまったため、ピーク時には毎日30本くらいの収穫となってしまい大変でした(笑)。

しかし、娘と共に新しい発見がたくさんできました。

タネから芽が出る喜び、育っていく上での日当たりの違いによる成長具合、ウリハムシやコガネムシの害虫、植え替えの時に見る根っこの様子花の色や葉っぱの匂い実のなり方、放置すれば黄色く腐っていくきゅうりの様子など、ガッツリ理科の基礎知識がてんこ盛りです。

タネを植えてから収穫までは手間も時間もかかる分、農家からスーパーへ運ばれる野菜のルーツを知り、作り手や生産者への感謝を学び、食べ物を大切にすることも覚えてくれたように思います。

丈夫な体を作る

中学受験でも高校受験でも、最後には「体力」というものが合否を左右する重要な要素になってきます。

なぜなら、日本の受験は大体がいちば〜ん寒い1月から3月に行われるからです。

毎年生徒は、インフルエンザに怯えながら冬期講習をこなし、入試に挑むのです

さらに、受験生の長時間の座っている体勢や、塾や学校への通学・通塾に余計な体力を持っていかれた上に、集中して勉強しなくてはいけません

特に体が未発達の小学生、とりわけ女子は男子より体力が少ない傾向にあるので、ハードな受験勉強に体がついていけず、精神的にも追い詰められてしまうこともあります。

高学年、あるいは受験生になってから、焦って体力をつけようとしても、運動する時間はなかなか取れません。

健全な精神(集中力や自制心)は健全な肉体に宿るといわれています。幼少期〜低学年で、しっかり運動し、なんでも好き嫌いなく食べられるようにすることで、全ての土台となる風邪に負けない丈夫な体を作っていきましょう。

料理をすることで図形的な想像力・発想力が鍛えられる

中学受験の算数や中学生の立体図形では、立体図形を切断するような問題が出てきます。

よくある指導法は、パターンを丸暗記する、ですが、それだと算数の面白さがないので、よく私は「豆腐に斜めに包丁を入れて切ったら」などと料理に例えて生徒に想像してもらうのですが、これも本人に経験がないとうまく想像できません

最終的には立体の辺を延長して、同一平面上の2点は直線で結べる云々カンヌン言いながら図を描いて説明します。

不思議なもので、動画や3Dの映像よりも、この生の指導が一番分かりやすいみたいです。

2年前の我が家の家庭菜園でも、スーパーで並んでいるきゅうりと違い、ヘンテコな形のものもあり、収穫したきゅうりを観察して絵を描くことで、ワーキングメモリーを鍛える練習になったと感じています。

また、大量に収穫したきゅうりを「キューちゃん」にするために、大量の輪切りを手伝ってもらいました。

ペーパー上のどんな分かりやすい説明よりも、きゅうりを切る感触、断面の様子、楽しかった思い出と共に料理をする方が経験として記憶に残りやすく、いざ算数の問題になってこの経験を活かせることができたら、きっと子供は算数の立体が好きになるはず!

と確信しているのです。

話は逸れましたが、料理に興味がある子には、是非お手伝いとして野菜や果物を切らせてあげて、立体の形を手に取って分からせてあげましょう。

親子でコミュニケーションをとりながら、知識として野菜の話に理科の知識を混ぜてあげたりできると将来理科に興味が出てくるかもしれませんね。(親の力量が少々必要かも。)

とにかく、食事は楽しい!という認識を持たせて子育てしていきましょう。

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