やる気スイッチを見つける方法

中学受験

こんにちは、たまごろうです。

個別指導塾で中学受験指導を13年以上続けながら、小学2年生の娘を持つ母です。

中学生も時々指導していて、中学3年生くらいになると時々勉強に対する愚痴の聞き役になることもしばしば。

何のためにこんなに大量に勉強しないとあかんの〜?

こんなんやっても意味ないし!

正直、自分も共感できるし、対処に困る愚痴です。

現場では、私なりに真面目に理由を答えたり、時間のない時や人の話を聞けない生徒には簡潔に、「とりあえず義務教育のうちはちゃんとやっとけ」と答えたりですが、

この永遠のテーマのような、「人はなぜ勉強するのか」という問題の答えなんて、正解は無いというか、個人によって違うと思うので、一言で言うのは難しいですよね。

答えたところではたして、その子をやる気にさせる説得力となれるのかどうか?という疑問もあります。

返ってくる言葉は

それってあなたの感想ですよね。

むしろそんなことはどうでもいい。

講師として肝心なことは、勉強する意味を答えることではなく、生徒が今、目の前にある大量の課題・宿題をこなすための意欲喚起だ!

というわけで、そんな厨二病の様な生徒に私が話してきたことや、個人的に調べたやる気になれる様々な方法を、いくつか紹介したいと思います。

やる気とは

勉強、仕事、家事など、何にでも「やる気」は必要だけど、やる気ってそもそも何?

まぁ簡単に言えば、「意欲」ということですが、脳内にある淡蒼球(たんそうきゅう)という部分が活性化することで意欲がわくそうなのです。

しかしこの淡蒼球は自分の意志では動かせないと。

そこで脳を上手く騙して、活性化させる方法をもとに、ここでは「学習」という項目にフォーカスを当てて、役に立つ具体的な方法をご紹介します。

①運動する

脳の運動野が働くことで、淡蒼球も刺激を受けるとのこと。

よくある事例で、中3の部活が夏で引退となり、秋から受験モード!となるはずが、部活をしていた頃に比べてやる気が出なくなったというパターン。

部活をしていた頃は、運動をすることで体力も消耗し、時間もなかったはずなのに、その方が良かったという不思議な現象ですが、ちゃんと脳科学的な根拠があったのです。

なので受験を控えた部活引退後のやる気のない学生さん達はぜひ、

1日30分程度の運動(ランニングなど)を取り入れましょう!

このことは実際に私も生徒にアドバイスをしています。

また、授業で眠そうな子には、立ちながら問題を解いてもらったりしています。これもとても有効!

我が子も座って宿題をするより、立って書いた方が字が綺麗なんです。

ちょっとしたことで大きく変わっていくものなんですね。

②やることやったら好きなことをする

受験生なのに遊んでいる我が子の姿を見たお母さん達は、心配になり、文句の一つや二つも言いたくなることでしょう。

ですが人の脳は単純に、「ご褒美」があればやる気になってしまうもの。

実はこの「ご褒美」は、脳内の快楽物質であるドーパミンを出すことにつながり、ドーパミンは淡蒼球に直接働きかけるため、脳科学的にも有効であるといわれているのです。

ただし、こと学習においてはある程度の条件を設定した方がいいと思います。

私なりに考える条件は以下4つ。

  • 自分が出来そうと思えるより少し高めの質や多めの量の目標を設定する(途中で変えないで!)
  • ご褒美は親がお金やもので釣らない
  • 目標を達成できないときは決してご褒美を与えない
  • ご褒美タイムは邪魔をしない

やりすぎるとご褒美がないとやる気になれない子になってしまうので、特にお金やもので釣るようなご褒美は注意が必要です。(我が家はおやつで釣ってしまいがちですが😓)

その子の実力に見合った量をこなした後は、自由に遊ばせてあげましょう。(お母さんは小言を我慢!目標追加も我慢!)

約束通りに欲求が満たされると、子供は切り替えも早くなり、次も頑張れるようになります。

次第に、自分自身に「やり切った」という達成感が自分へのご褒美になり、物理的なご褒美がなくても、なんでも頑張れる子になっていきます。

我が家では最初から、習い事や宿題などを済ませてから遊んでよし!ゲームでもYou Tubeでもお好きにどうぞ〜という風にしており、今のところそれなりにこなせています。

まだ低学年なので、毎日の勉強の裁量は親である私が塾講師目線で管理していますが、大体、学校の宿題+プリント2枚くらい+ピアノ練習5分とかの、ごく軽いものです。(土日はもう少し多めです。)

やる気なしにダラダラする様では意味がないので、「それだけ?」って思えるくらいの量で負担なく、毎日行える程度が目安です。

ご家庭で管理が難しい場合はプロに頼るのも一つの手で、個別指導や家庭教師ですとその子に合った適度な量や勉強方法を丁寧に教えてもらえますよ。

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ちなみに我が家は今のところ、ゲーム依存症の様にはなっておらず、工作や友達との外遊びも楽しみながら、学習でも何でも意欲的に取り組んでくれています。



③目的意識を変えてみる

テストで点を取るため、課題を期限までに提出するため、受験に合格するため、と、足元の目標は明確でも、その先のゴールが見えないと生徒はやはり納得しません(特に中学生以上)。

小学生では勉強も遊びの延長で楽しんで取り組むことができますが、だんだん成長して、そもそも勉強自体が楽しくない、嫌なものと思いはじめると尚更しんどくなるものです。

冒頭では「勉強する意味」を考えることはどうでもいいと言い切った主ですが、本当のところ、意味は色々あると思っているし、どれもが私にとって重要です。

その中で生徒によく話すことは

「強い憧れをもつこと」

「強い憧れをもつ」

昔はテレビに出ている芸能人やスポーツ選手に子供達みんなが憧れ、僕も私もあんな風になりたい!の一心でシンプルに頑張れたものですが、今では情報が溢れすぎて、世の中の評価対象も多様化しているので、なかなか一点集中に憧れる人を定めきれなくなってきています。

あの人いいな、この人もすごいよね、の、広く浅い個人の感想にとどまってしまい、自分がどうなりたいかが見出せなくなってきているのです。

それでも人生でいつかは衝撃的な出会いがあるかもしれません。すでに出会えている人はラッキーですが、まだ出会えていない生徒には、意識して探してごらん、と伝えます。

身近な存在で、大人で、成功している人。あんな風になりたいなと思える人を見つけよう。

私は、まず一番身近な存在は親御さんだと思っていますが、大体の生徒は拒否しますから、

最終的には、いつもやりたいことをやって楽しそうに暮らしている(ように見える)先生(私)、の様になりたければ、とりあえず勉強やな!とドヤ顔で言い切ってしまいます(笑)

ではどうすればなれるのか?という問いに、まずは勉強。

事実、頑張って注目を浴びている有名人などの多くは、人より多くの苦行を重ねて得たものです。

勉強はいまだに作業的なのは仕方ないことなのですが、決してテストで合格することが目的なのではなく、日々やるべきことに真摯に向き合い、成長を重ねていくことを目標にするのが大事といいたいのです。

嫌なことを克服してきたという証明でもあるのがテストであり、勉強そのものが役に立つわけではないということを認識してもらわなくてはいけません。

勉強は大変だからこそ機能する、という意識を持てるように、あるいは「勉強は意味がない」という生徒には、勉強したことを無駄にしているのは自分だ、ということをうまく伝えていけたらいいなと思っています。

あの手この手でやる気を起こさせるために奮闘している私のことはさておき、実際に目的意識が変わる子は、いつものつまらない勉強も角度を変えて取り組むことが出来るので、一時的にでもリフレッシュとなって、やる気につながってくれますよ。

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