こんにちは、たまごろうです。
個別指導塾で中学受験指導を13年以上続けながら、小学2年生の娘を持つ母です。

うちの子、1年生でちゃんとついていけてるのか不安!

テストでなかなか点数が取れないけど今後大丈夫かな?
結論、まだまだ低学年なので、焦らなくてもいつか分かるようになることがほとんどです。
逆に、無理に分からせようとしても理解できず、嫌いになってしまうこともあるので、親はなるべく気長に構えていく必要があります。
それでもやっぱり、他の理解度の高いお子さんと比べてしまってうちの子は大丈夫かしら?!と気になると思うので、低学年の算数でつまづきやすい単元を私の経験を踏まえてまとめてみました。
「こんなもんなのか」という安心感を得たい方、「今から注意したほうがいいな」という、これからの課題を明確にしたい方、家庭でできる具体的な対策方法のヒントになる情報となっていますので、是非ご覧くださいませませ。
①なんばんめ
「前から5人を丸でかこみましょう」と、「前から5人めを丸でかこみましょう」の違いがなかなか分からなかった娘。
というかそもそも、前・後・左・右の区別がついているかどうかも重要で、1年生に上がってすぐに習う単元なので、未就学時代で右左の区別がしっかりできていた方がいいように感じます。
何番目、という順序の概念は幼児にとって難しいことなので、実生活に取り入れながら、焦らずゆっくり理解できれば大丈夫、いつか分かります。
とはいえ、最初から「分からない!」となると子供も自信がなくなりかねませんので、対策はしてあげたいところ。この程度でわざわざ塾に通わせるのも気がひけますしね。となると家庭学習。
我が家では、ぷりんときっずというフリー教材サイトからプリントをダウンロードして自宅で復習したり、近所のホームセンターの中にあるセブンティーンアイスの自動販売機の前のベンチに座って、「上から3番目の右から2番目のアイスはどれでしょう?」という感じの遊び半分で復習しました。
早生まれで理解度の低い我が子でしたが、1ヶ月もすれば無事に理解していましたよ。
②くり上がりとくり下がり
1年生も夏が過ぎるとくり上がりの足し算、くり下がりの引き算がでてきます。
公文式や、そろばんに通われている方はこのあたりは大丈夫かと思いますが、学校任せにしている場合は夏休み中の練習が鍵となります。

1年生の初めての夏休み、子供にはたくさん遊んでもらいたい!
計算カードは子供が自分でするものでしょ?そのうち出来るようになるし。
お気持ちはよーく分かります。いや、是非遊ばせてあげてほしいです。
でもそれと同じくらい、計算カードを手伝ってあげてほしいのです。
カードをめくるのも子供の不器用な手では一苦労で、意外とこういう作業的なところがネックでやらなくなってしまうものなので、大人がめくってあげて、子供は答えを言うだけ、の状態で、時間を測って遊び感覚で手伝ってあげてほしいのです。
秋以降のくり上がり、くり下がりの計算は、
例えば6+8の場合、
考え方 | 頭の中の計算 | 注意 | |
① | 8はあといくつで10になるか? | 10ー8=2 | |
② | 6から2をかしてあげる | 6ー2=4 | ←ここで引き算が必要 |
③ | 10に残りの4を足して | 10+4=14 |
という具合に、頭の中でいくつものステップがあって、それを瞬時に考えるわけですから、初めのうちは難しいと感じることが多いのです。
10のかたまりを意識するやり方は、その後学年が上がって桁が多くなったり、かけ算がでてきた時にも応用として使っていくものなので、はじめが肝心。
くり上がり、くり下がりの計算が遅い原因は、1学期に学ぶ「10までの計算」の練習不足なので、反射的に答えがパッと出るくらいまでを目安に、計算カードなどで練習しましょう。
③時こくと時間
大人の皆さん、「時刻」と「時間」の区別、ついてますか?
私はついてませんでした(笑)
今は2年生の1学期で習う単元ですが、元々昔は3年生で習うものだったそうです。
私は最初、そんなこと知らず、自分の子供時代を思い出して、何不自由なく理解できた記憶を思い出して比較して、焦ってばかりいました。
2年生でしかも早生まれの娘にとってなかなか理解ができないのは仕方ないことだったんですね。
3年生でも苦手な子、たくさんいます。
実はこの単元、小学校の先生に聞くと、割ける時間が3コマくらいしかないとのこと。
学校でもそこまで長く取り扱わない単元なので、分からないまま通過すると、その後学年が上がってもなかなか克服する機会にめぐまれないみたいなのです。
子供が自信をなくしてしまうきっかけになる恐ろしい単元ですね!
我が家も大苦戦しながら、自宅でぷりんときっずのフリー教材(←毎回お世話になってます!)を繰り返し演習したり、家の時計で生活に関連させて学習したりと悪戦苦闘しました。
ただし、苦手意識が定着しないように、”学校でその単元のテストが行われるまで”の期限付きです。
注意したところは、足し算や引き算で考えず、なるべく時計の絵を描いて、針の動きを意識させることです。
足し算引き算で考えると、時計の場合の60進法と普段の計算の10進法で混乱を招く危険があったからです。
また、アナログ時計の動きをイメージすることで、今後出てくる図形や速さのグラフ問題で、数式とイメージを結びつける素地作りにもなると考えています。
努力の甲斐あって、我が家はなんとか、100点を取ることができました!(誤字脱字でかなり△が多かったですが😓)
時計はどうしても理解できなかったというお子さんも、出来なくてもその後の単元への影響はほとんどないので、それ以上深追いせず、自然に感覚が備わるまで気長に構えるのも一つの手だと思います。
④単位の変換(長さ・かさ)
高学年になるにつれて、速さや面積、体積と複雑になる単位の変換。
もちろん、基礎的な部分は頑張って覚えるしかないのですが、
その最初の1歩で、最も大事な点は、量感をイメージすること!
2年生のうちは記号と数字だけで覚えていけるでしょう。でもその記憶は普段の生活で活かされないとすぐに忘れてしまいます。
感覚で知ることと、覚えることは大きく違います。
我が家では、「牛乳パックは1Lで、下の方に1000m Lと表記があり、大体コップ1杯が100m L=1dLだから、10杯くらい飲める計算だね」
などと、身近な例えでイメージしながら復習しています。
また、4年生になって面積の単元になった時、「長さ」と「広さ」の概念が混同しているお子さん、いわゆる暗記で乗り越えてきたお子さんもいて、ゼロからの軌道修正はなかなか大変です。
1年生で習う「どちらが大きい?」や「広さくらべ」と合わせて、単位が示す概念をしっかりイメージできるようにしておきたいところです。
⑤わり算(文章題)
割り算の文章題が分からない生徒にはそもそも、割り算の意味を考え直すことからやり直します。
「割る=(等しく)分ける」には2通りのパターンがあり、
10個のキャンディーを2人で分ける → 式10÷2=5 答え5個
10個のキャンディーを2個ずつ袋に入れていく → 式10÷2=5 答え5袋
同じ式でも、答えの単位は違います。
当たり前のようなことですが、複雑な文章題になるとこの違いを意識できなくなって、「今出たこの数はなんの数?」と聞きながら進めていくと、自分が何を出しているか分からないケースが時々あります。
3年生で、あまりのある割り算になった時に、割り算が苦手になる子がいます。
「あまるっていうのは、元々が多すぎたんだよ。」
このひとことの声かけで、子供は色々イメージしてくれますが、
割り算の習い初めに、割り算は掛け算の逆!と単純な思考で進んでしまうと、上記の割り算の問題例でも次のような思考になってしまいます。

10個のキャンディーを2人で分ける → 式2×5=10 だから5!

??単位はどうなる?

、、、?
多分5個!5人?
掛け算の九九を思い出すことは割り算においては重要ですが、文章の意味を理解して、割り算なのか掛け算なのかをよく考え、文中に出てきた数字を短絡的に一か八かで扱わないように、慎重に進めていきたいところです。
家庭学習がどうしても苦手な方は
低学年の家庭学習、特に1年生の家庭学習の習慣づけはとても大事と肌で感じるブログ主ですが、家庭の事情も様々です。
- お子さんがお母さんの言うことを全く聞きたがらない
- 子供に上手く接しようとしても、すぐに喧嘩になってしまう
- 教える自信がない
そのような方はプロに任せる方が良いと断言します。
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