こんにちは、たまごろうです。

個別指導塾で中学受験指導を13年以上続けながら、小学2年生の娘を持つ母をやっとります。
今回は実際に私が勤務する個別指導塾の実情を元に、一般的な情報をまとめながら、中学受験における集団塾と個別指導塾の違いをまとめました。
中学受験で今から入塾を検討している方や、受験の予定は無いけども、中学以降で塾を検討する予定の方に有益な情報となっていますので、是非ご覧くださいませませ。
①費用の比較
個人的に色々なサイトで調べましたが、
①中学受験専門であり、②小学校5年生くらいの、③3科目受験で妥当な必要コマ数
に絞らせてもらって、大体の相場で見積もりました。
集団塾(10人以上) | 個別指導塾(1:2) | |
月平均(テキスト代含む) | 4〜5万円 | 4〜5万円 |
1時間あたりの単価(通常授業) | 約5500円 | 約3500円 |
1時間あたりの単価(夏期講習会) | 約1000円 | 約2500円 |
塾によって1コマに実施する授業時間も通う日数も様々ですが、
個人的な視点で、受験に必要なコマ数で考えた場合の見積もりです。
集団塾の夏期講習会の破格さにびっくりですね!
後述する集団塾のメリットの一つでもある、講師の質の観点から見てもかなり破格ですね。

入塾のきっかけのほとんどの方が季節講習会なので、塾側も生徒の確保で必死なのよ!
季節講習会のみの受講から始めて、しばらく個別指導塾で様子を見るのも費用が抑えられていいかもしれません。
②講師の質の比較
集団塾は基本的にプロの社会人講師が指導している
全ての集団塾が、というわけではありませんのでご注意を。
ここでは関西の大手である浜学園や日能研などを例に挙げています。
塾の講師として採用されるには、相応の学力と指導力が必要で、段階的な厳しい審査を経て教務の場に立てるようになるのです。
さらに、講師として続けながら常にその質を生徒側に評価されており、講師同士で切磋琢磨し合える環境にあります。
集団塾にとっての大きなメリットですね!
個別指導塾の講師はほとんどがアルバイト
結構ガッカリされる方が多いかもしれませんが、事実です。中には私を含め、社会人講師の方もいますが、ほとんどは大学生のアルバイトです。中学受験の生徒を教えられる先生が少ない傾向にあります。
但し、教職を目指す大学生が多く、より生徒の視点に近い存在であるため、悩みも相談しやすく、指導の観点は私から見ても劣っているとはあまり感じません。
かつて、大手集団の伝説といわれたプロ講師のお子さんが、個別指導塾に通われていたことがあります。
勉強は自分のやる気次第という本質を分かっているからこそ、集団ではなくて個別を選ばれたとのこと。
私もその考えに同感です。
③授業時間の比較
平均的な相場で、1週間に3回の通塾で考えた場合、
集団塾は1回にだいたい2科目行う(60分+60分)
普段の家庭での宿題を全て終わらせていなくても、数日おきに強制的に授業が行われるため、復習しながら少しづつ進んでいけるというメリットがあります。
但し、家で全くしていない場合は進度が早い分、すぐに取り残されてしまします。
また、集団授業のため、生徒が授業中に集中していなくても、出来ている子に合わせて授業が進行してしまいます。約2時間の間に生徒が集中できる時間には個人差が多く出てきます。
個別指導塾は1回に1科目(約90分)

週に1回90分しか授業がないわけで、授業日以外の日々の家庭学習がとても大事だよ!
集団塾だと進度も早く、内容が難しすぎて家庭でみてあげられないから、子供に合わせて丁寧に先生が見てくれる個別指導塾にお願いしよう!
というよくあるこの考えに大きな落とし穴があります。
個別指導塾こそ、毎日の家庭学習が必須です。
もちろん生徒に合わせて宿題もたっぷり出しますが、そのやり方も授業日の直前で一度に終わらせるようなやり方だと、前回の授業から時が経ちすぎていてやり方が分からなくなってしまいます。
もちろん、授業中は先生が横で付きっきりで見てくれるので、集中しやすく、内容も本人の理解度を重視して進めてくれるので安心できます。
④カリキュラムの比較
集団塾は目的別にゴールがしっかりしている安心カリキュラム
集団塾は生徒を合格へ導くことを最大の目的としているので、研究し尽くされたガッチリとしたカリキュラムが組まれ、その通りに進行すれば迷いなく目標の学校へ合格出来るという安心感が魅力です。
その分、個々の生徒の都合は無視されます。
また、教室によって担当の先生が固定なので、先生との相性が悪くても我慢するしかなく、遠方から通わなくてはならない場合は、送迎の際の交通事情などもあり、いろいろと融通が利きにくいデメリットもあります。
個別指導塾はあくまで生徒主体のカリキュラム
個別指導塾の最大のメリットともいえるでしょう。
習い事をやめられない場合、通塾に時間がかかる場合など、ある程度の個人の都合に合わせることができたり、相性の良い先生を探すこともできます。
但し、都合がつきにくく通塾が不定期だったり、欠席が多くなったり、進度を遅くしてほしいなどの要望をいいすぎてしまうと、本来なら目指せたレベルの学校に実力が備わりきれず、受験直前でレベルを落としていくこともあります。
中学受験では膨大な量の単元を乗り越えなくてはなりませんので、一定の進度でやり切らないと、どこかで皺寄せがやってくることになるのを心にとめておきましょう。
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